こんばんは。会津素子です。
今朝も元気な子どもたちがカザグルマにやって来ました。
みんなと一通り話した後、福祉館に移動し、成田ニュータウン防犯パトロール隊の総会に出席しました。
パトロール隊が発足して16年目。
ニュータウンの各地区で、毎週あるいは隔週のペースで継続されています。
パトロールに参加された方は、累計2万2,000人!
地域の安全を守ってくださり、本当にありがとうございます。
成田市の犯罪発生の推移
1/3以上減っていることが分かります。
![]()
こちらはニュータウン地区。こちらも大きく減少しています。
ただし、交通事故は増えているようですので、皆さまお気をつけください!!!
![]()
私も、加良部地区の青少年健全育成協議会として防犯パトロールに参加させて頂きます。
加良部では毎月第2・4土曜日の夕方に行われており、子ども会やPTAや自治会など様々な団体が輪番制でパトロールをされているようです。
午後は富里市のコミュニティセンターで開催されたたねの学校に参加しました。
![]()
講師のノルミータ・イグナシオさんは、フィリピンでNGO・SEARICEを設立し、たねの保存や農家さんの権利獲得のために活動されています。
活動範囲はフィリピンだけでなく、ブータン、ラオス、ミャンマー、カンボジア、ベトナム等、広く活躍されています。
農業の工業化・大規模化により、たねの品種が激減しました。
加えて、グローバル企業が種を支配する構造も生まれてしまいました。
例えば、キュウリはかつて285品種存在したのが、現在は16品種のみ。
遺伝子の多様性が喪失してしまうと、病気や自然災害などに抵抗できる遺伝子も減ってしまい、種の絶滅に繋がってしまいます。
これは、食料の安全保障の問題なのです。
そして、長年農家さんが自ら採取してきたたねを「金になる」と目を付け独占し始めたのが、モンサントを始めとするグローバル企業。
現在、世界のたねの5割をシンジェンタ・モンサント・デュポンが独占しており、食の安全保障がわずか3社に握られている、という話も伺いました。
販売されてるたねはF1という、1代で終わってしまうたね。つまり農家さんは永久的にたねを買い続けなければならないのです。
特に企業が力を入れているのは、麦・稲・とうもろこしという、私たちの食に無くてはならない作物とのことです。
ノルミータさんは、この動きからたね・人・生物多様性を守るための国際条約の存在を教えてくれました。
食料及び農業のための植物遺伝資源に関する国際条約では、
世界中の農業者や多様性の中心にいる農業者が過去・未来において行う貢献(自家採種はここに含まれる)は、農業者の権利であることを確認しています。
また、農業者の伝統的な知識の保護や意思決定に参加する権利などについて、政府の責任で実現させるという考えが示されており。
農業者からたねを保存・利用・交換・販売する権利を制限してはならないとしています。
ノルミータさんのNGOでは、この条約に基づいた、参加型の育種プログラムを行っています。
農家さんだけでなく、地方自治体や中央政府とも連携しながら進めているそうです。
このようなお話を聞いた後は、参加者がそれぞれ自己紹介を行いました。
茨城県や熊本県(!)からの参加者もいらっしゃり、たねへの関心が高まっていることを実感しました。
皆さん、魅力的な方ばかりで、もっとお話を伺いたいくらいだったのですが、時間が来たので終了。
続きはカザグルマで、ノルミータさん親子を囲んでお茶会を開催しました。
北総地域でも、この育種プログラムを始める動きが誕生するようです。
オーガニック給食について良い話も伺ったので、これからが楽しみです。
プロデュースされた浜口真理子さん(ピースシード代表)、貴重な機会をありがとうございました![キラキラ]()
![]()